今週は少し趣向を変えて映画の重要なパート”音響”に焦点を当てた ドキュメンタリーを紹介。 普段何気なく鑑賞している映画ですが、映像やストーリーと同じぐらい 重要なのが”音響”です。このドキュメンタリーは蓄音機が開発されたところまで遡り、 映画業界の音響技術の発展がどのように成されて来たのかを紹介しています。 印象に残ったのは『SF だからといって電子音は使わずに、自然界にある音で構成した』 【スターウォーズ】の話や、【地獄の黙示録】の撮影時フランシス・コッポラ監督が、 4チャンネル(4方向から音を体感)で表現される 音楽作品を聴いたことで、5.1チャンネルの技術を映画に取り入れた話は、 当時としてはかなりの発明だったのではないでしょうか。 そして現代の天才音楽家の1人"ルドウィグ・ゴランソン”のインタビューの中で、 超貴重なDAWのセッション画面を観ることができます。 (使用しているのが Ableton なのが少し驚きでした。) 彼はブラックパンサーで、土着とモダンを共存させつつ、しっかり『圧』を感じさせ、 その後の仕事『TENET』と『マンダロリアン』でも⻤ようなセンスを発揮しています。
最後は音響技術者の方々の『人間と仕事』に関する様々な人生哲学が聞けたり、 全体を通しマニアックかつ飽きることなく映画音響の世界の世界を学ぶことができます。
Comments